集要項は何を見た方が良いの?
給料が良ければいいの?
魅力的な福利厚生って何?
今回はこのような疑問にお答えしていきます。
✓本記事の内容
- 福利厚生について
- 魅力的な福利厚生
- 給料に直結する手当一覧
職場を選ぶときに給料の他に確認しておきたいのは福利厚生
給料の他に福利厚生をチェックし、より魅力的な福利厚生の職場で働くことで、
職場で働く満足度アップにも繋がります。
また、リハビリ職の月々の給料に直結するのが手当です。
職場を決めるにあたって募集要項でチェックしたいのは給料以外にもあるので確認していきましょう。
✓本記事をおすすめしたい人
- 職場を選ぶ際に給料以外にチェックしたいポイントを知りたい人
- 魅力的な福利厚生を知りたい人
本記事を最後まで読むことで、職場選びの時にチェックして五ポイントを知ることができます。
入社しない方が良いブラック病院・施設をまとめた記事は下記にまとめていますので、こちらも参考にしてください。
>>>「リハビリ職が就職しない方がいいブラック病院の特徴とその回避方法を解説!」
福利厚生には2種類ある
福利厚生には「法定」、「法定外」の2種類があります。
法定福利厚生
法律に基づいて実施されるもので、
基本的にどの医療機関にも存在するものです。
法定外福利厚生
その医療機関が独自で作る、任意で実施するものです。
福利厚生を行うためには、それなりの費用が必要です。
それを「福利厚生費」と呼びます。
そして、法定福利厚生にかかる費用を「法定福利費」、
法定外福利厚生費にかかる費用は、「法定外福利費」と呼びます。
法定福利費は、法律によって義務付けられている福利厚生に係る費用なので、
事業主が負担する社会保険料の分がこれにあたります。
毎月引かれている社会保険料ですが、会社も給与の15%を負担しているんですよ。
2種類の福利厚生にはどのようなものが含まれるのか詳細を次にまとめました。
法定福利厚生
法律で定められた福利厚生は、例えば次のようなものが挙げられます。
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 子ども・子育て拠出金
- 労災保険
- 雇用保険
これらは労働基準法や労働組合法と言った労働者を守るための法律に、その基準が設けられています。
例えば、健康保険や厚生年金といった社会保険料に関しては、
労働基準法の中の社会保険各法において、事業主(医療機関)に対し、その一部負担が規定され、義務付けられています。
法定外福利厚生
一方で、医療機関が独自に設ける法定外福利厚生には、次のような項目があげられます。
- 有給休暇、長期休暇
- 慶弔見舞い、慶弔休暇
- 社員旅行、レクリエーション
- 新たな資格取得に対する補助
- 社員寮
- 生理休暇、産前産後休暇、育児休業制度、短時間勤務、育児時間の取得
- 介護休暇
- 食事代の補助、社員食堂
- 医療機関が運営する施設利用に対する割引
- などなど
こうした支援の有無、あるいはどの程度かということは、
実際の「働きやすさ」に大きく影響しますよね。
そして、働きやすいと感じる従業員が多ければ、人材も定着し、その医療機関の質も向上しやすいです。
そのため、医療機関側としても、給与は低く抑え、その分福利厚生を充実させることで、
人材を確保しようとする動きも強まっているみたいです。
魅力的な福利厚生
理学療法士歴12年目、3人の子どもを育てる私が思う魅力的な福利厚生を紹介します。
女性は身体状況やライフスタイルが変わりやすいので、
次の福利厚生の有無は確認したい所です。
- 生理休暇
- 産前産後休暇
- 育児休暇
- 介護休暇
また、キャリアを積むためには勉強をすることが必要となってきます。
勉強をするにはお金も時間も必要です。
キャリアを積みたいと考えている方は、
キャリアアップすることで得られる福利厚生の有無も確認た方がいいです。
生理休暇
生理痛でのお休みをもらうことに抵抗がある方が多いと思います。
厚生労働省の調査でも取得している割合は0.9%ほどです。
男性上司に直接伝えにくい場合には、同性の上司にまずは相談してみましょう。
同性の上司であれば、生理についての理解もしてくれると思いますよ。
また、生理痛はストレスによっても変化するので、
職場が辛い場合には無理をせずに、自分にあう職場を選ぶことも手かもしれませんよ。
産前産後休暇や育児休暇
最近は結婚や出産を経た女性に対して、安心して勤務が続けられるようにこうした制度を取り入れるところが増加しています。
そこで確認したいのは、
入社してからどのくらい経過してから産休・育休が取得できるのか!
入社して1年は経過しないと取れないという職場が多いので、
子どものタイミングも考えながら職場選びをしたいですよね。
今まさに育児の真っただ中という人はもちろん、
今後仕事と家庭とを両立したいと考えている方にとっても、
子育て関連の支援があるかないかをチェックしておくことは非常に重要です。
リハビリ職は女性が多く働く職場でもあるので、そうした福利厚生があることは、
長期間勤務する上で「働きやすさ」にもつながります。
介護休暇
今後、訪れるのが親の介護です。
これまでで良くしてもらった分、親が弱っている時に傍にいてあげたくなると思います。
しかし、自分が働かないとお給料が入ってこないとなると家計を圧迫してしまいますよね。
介護休暇があれば、金銭面は安心して親の介護を出来ますよね。
リハビリ職としてキャリアアップしたい方
「リハビリ職(PT,OT,ST)としてキャリアを積みたい」という方には、
また、学会発表にも力を入れたい方は学会発表をすることで給料があがるかなども確認することをおすすめします。
以前勤めていた病院では、学会に行くための交通費は支給されていました。
認定の資格を取得しようと思う場合などは、試験だけでなく研修を受けなければならず、お金とともに時間もかかります。
そのためにこうした制度が整っていることは大きなポイントです。
また、福利厚生を確実にとりたい場合に確認したいのが
希望する医療機関に「福利厚生管理士」がいるかどうかを把握しておくことをおすすめします。
福利厚生管理士は、福利厚生に対する適切な助言や制度設計を作成できる知識や能力を身につけた人のことです。
この資格を持った人を雇用しているかどうかによっても、医療機関側が福利厚生に関して問題点を分析し、
改善策を取る体制があるかどうか窺うことができます。
会社は、福利厚生はを一方的に廃止をしたり、条件を変更することは「不利益変更の問題」になるケースもあることから、
よほどでない限り廃止や変更になることはないと考えられます。
それでも心配の方は、希望する医療機関に「福利厚生管理士」がいるかどうかを把握しておくことをおすすめします。
リハビリ職が転職前に確認したい〝手当〟
リハビリ職は基本給にプラスして職場を選ぶ際にチェックしたいのは、
〝手当〟です。
勤務先にもよりますが、給与には基本給だけでなく、さまざまな手当てがつくことがあります。
手当がつくかつかないかによっても、もらえる給与に差が生まれるので是非チェックしてください。
手当は、勤務地が都市部か地方かによって異なることや、
病院の場合と施設、クリニックで勤務する場合とでも差が生まれやすいです。
さらに、手当はあるものの上限が設けられるケース家庭環境などによってもつくかつかないかが決まる場合もあります。
基本給とともに、求人票では次のような手当がつくかどうかも注目してみましょう。
リハビリ職がもらえる手当は次の通りです。
(※各職場によって異なります)
- 基本給
- 役職手当
- 住宅手当
- 家族手当(扶養手当)
- 通勤手当
- 資格手当
- 時間外労働手当
- 休日出勤手当
ひとつづつ解説していきます。
基本給
給与の基本となる金額。ボーナスの査定などにも関係してくる。
役職手当
「主任」「係長」「副課長」「課長」「部長」など、その勤務先で定められた役職に就いた場合の手当。
責任ある立場に立つことと、仕事が高度化することに対して支給される。
役職ごとに金額が決まっているケースが多い。
住宅手当
住宅を持つ人に支給される手当。世帯主の場合支給される可能性が高い。
勤務先によっては「家賃補助」と言う形で半額や上限が設けられるケースもある。
あるいは、1か月の家賃が「○○万円以上の場合支給」と条件の場合もある。
ただし任意手当のため、支給されないケースも全然あります。
通常の企業であれば8割、9割負担というケースもありますが、
医療機関の場合は家賃の半分か4万円以上支給される場合が、支給額としては高い水準とされています。
家族手当(扶養手当)
配偶者、子ども、親などを扶養している場合に支給される手当。
資格手当
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という資格に対して支給される手当。
また、他の資格を保有している場合には別で追加支給されるケースもある。
通勤手当
ほとんどの医療機関で支給されている、通勤にかかる交通費を支給するための手当。
通勤を自動車でするか、自転車でするかによって支給額が変わることもある。
また、勤務先によって通勤距離で計算される場合や、半年など一定期間の定期代を1か月換算で平均してもらえるケースなど、さまざま。
上限が設けられている場合もある。
時間外労働手当
定められた労働時間を超えて残業した場合に発生する手当。
残業が少ない職場であれば、みなし残業でも良いのですが…
残業が多い職場なのにみなし残業では厳しいですよね。
職場を決める際に残業があるのかないのか、
時間外労働手当はどのように計算されるのか確認しておきたいですよね。
- 実際の残業時間が、みなし残業時間に満たなかったため、賃金を削られた
-
みなし残業時間に達していなくても削られることなく賃金は受け取れる
- みなし残業代時間を下回るからと、賃金が減った
-
みなし残業時間を残業する必要はないので、みなし残業代はもらえます。
- 22時を過ぎていたのに、賃金が割増されていなかった
-
22時以降に労働した場合は、50%の割増賃金がつく
- 月の残業時間が45時間超えました
-
みなし残業時間を超えた場合は、追加の残業代を請求できる。時間外労働時間には25%の割増賃金がつく。
休日出勤手
休日に出勤した場合に支給される手当。
職場を決める時に額面の金額だけにとらわれないことが大切
あらたな職場を考える際、給与に目がいくことは当然です。
その上で、リハビリ職として勤務する場合つきやすい、
時間外労働手当や資格手当などはどの程度プラスされるか、というところを着目してみてください。
また、額面だけの金額にとらわれず、福利厚生にも注目してみましょう。
手厚く、充実した福利厚生制度がある勤務先は、その分いい人材が集まりやすく、定着しやすい傾向があります。
特に今、育児中である人や、あるいはこれから結婚する予定や出産をしたいと考えている人にとっては、
子育て支援制度が充実している勤務先で働く方が、働きやすさを感じられる可能性が高いです。
落ち着いて働ける環境であればあるほど、仕事に対して前向きになることや、やりがいも感じられやすくなるはずです。
ぜひ、職場を選ぶ際にはそうした情報を十分チェックしてみてください。
そして、それぞれのライフスタイルに合う条件の勤務先を見つけることが、
結果的に入社したあとの満足感にもつながると考えられます。
福利厚生が手厚いのはクリニックや訪問リハビリテーションに比べて、総合病院の方が充実している傾向にあります。
総合病院で働くメリット・デメリットが知りたい方は下の記事もぜひ参考にしてください。
>>>総合病院のメリット・デメリットを子育て中の理学療法士目線で徹底解説
また、入社前にブラック病院・施設を見極める方法は下の記事でまとめでいるのでぜひ参考にしてください。
>>>リハビリ職が就職しない方がいいブラック病院の特徴とその回避方法を解説!
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